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2006年11月 台湾旅行
その2台南へ
台南へ

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6:00に起床し、6:48の莒光号に乗り込む。宿を駅前にとった甲斐あって、慌ただしさはないがかといって朝から美味いものを食べる時間はない。駅弁もまだ駅弁屋に並んでいなかったので、台湾式おにぎりを購入し持ち込んで食べた。米は餅米で具は油条、肉鬆、茶鶏蛋など台湾チックで食べた感覚は日本のそれとはかなり違う。

朝の台中駅 台中駅に停車中の電車。大都市近郊の短距離のフリークエントサービスが台湾高(速)鉄(道)開業後の台鉄の主役になるようだ
時折交差する台湾高鉄の高架 莒光号の車内。台南に近づくにつれ、無座の乗客が増えてきた

車窓には時折中規模の町が現れては停車していきその間は田んぼが広がるのどかな景色。時々見かけるバナナ、檳榔、パパイヤや椰子の木が植えてあるところが台湾に来たことを実感させてくれる。また時折開業が近づく(というかとっくの昔に開業しているはずの)台湾高速鉄道の高架と交差する様子も見える。在来線から見ると高鉄の線路はあさっての方向へ伸びているように感じるが、当然のこと地図を見てみると、在来線の方が町と町を結んでいて蛇行しているのであった。

台南到着、安平観光
約2時間半かけて台南に到着。台中出発が早朝だったせいもあるが、身体に感じる暖かさがかなり違う。駅を出たところの観光案内所で地図をもらい、手荷物一時預かり所の位置を聞いた。応対に出た老人が「行李室はここをまっすぐ」と日本語で位置を教えてくれた。13年前来たときはちょっと困ることがあると、日本語が堪能なご老人の助けを良く借りたが、今回はそういう日本語がしゃべれる人にあったのはここともう一カ所だけだった。こっちが北京語で用を済ますことにもよるのと、たった3日間でそういう状況に遭遇しないということもあるのだが、日本語教育を受けた世代が徐々に少なくなっているのも事実なのであろう。

さて荷物を預け、身軽になって早速観光開始!まずはオランダが台湾の拠点としていた安平古堡、もといゼーランジャ城に行くことにする。観光案内所ではバスで行くように教えてもらったのだが、バス自体そんなに本数が多くないらしく来る気配がない。客引きされたタクシーは最初160元、ついで150元を提示された。交渉しても下がらなかったし結局メーターで行くことにした。タクシーは運河沿いの道を抜けメーターは155元だった。交渉制とメーターが同じというのは運転手が正直というか疑って悪かった。
台南に到着した莒光号 台南の駅も派手さはないが重厚な落ち着きを持つ近代建築
まずは模型でイメージトレーニング。なぜなら・・・ オランダ時代の遺構は僅かに煉瓦壁が残るだけなので(苦笑)

ゼーランジャ城はオランダが築いた拠点。当時の遺構は煉瓦の壁が一部に残るだけではあるのだが、遠いオランダから来て砦を築いた彼らを偲ぶ(あんまり偲んでもらえそうもないからね)。



煉瓦造りの城壁 埋もれている基礎部分を発掘して展示
ゼーランジャ城の隣にある媽祖廟。1975年完成とまだ新しい 内部はゴテゴテの装飾がもたらす独特な雰囲気
元の海岸線に作られた砲台。今はこの先も埋め立てや堆積で陸地となり養殖池などが広がっている (元)海岸沿いに立つ東興洋行。博物館として使用中だが残念ながら改装工事中。


壁(笑)を観賞したあとはすぐ近くの媽祖廟を見学。いろんな所で廟は見るけど、どこも内部は空白を少しでも残してはいけないかのようなゴテゴテの装飾が却って楽しい。この辺はイスラム教のモスクの装飾タイルとか南インドのヒンズー寺院にあるゴープラムとかにも通じるものがあるのかもしれない。廟を見終わったあとは少し歩いて昔の海岸線沿いに築かれれた砲台や堤防を見たり、放っておいていた倉庫にガジュマロの根が包み込んでしまった安平樹屋を見学。

安平樹屋。ガジュマロの根が倉庫を飲み込んでいる 木のエネルギーって結構すごい
隣の徳記商行。今は軽い博物館 民家の合間にゼーランジャ城の外壁が残る

ゼーランジャ城の廻りをぐるっと一回りして元に戻って来たところで、まだ昼食には少し早いが媽祖廟の前に出ていた店で虫+可仔煎(カキ焼き)を食べてみたが、水っぽくってちょっと期待はずれ。市内で小吃を食べるべく腹八分目として台南市内へタクシーで戻った。

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