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2001年アメリカ旅行

ロサンゼルス
ロサンゼルスへ
今日は11時の飛行機でロサンゼルスに移動することになっているので、朝はゆっくり起きる。約1700マイル走ってくれた車を返し、UAでロサンゼルスへ。機窓からはひたすら砂漠が見えるが、センターピポット農法(腕木状の回転するスプリンクラーで水をまくので農地が丸い)の農地が時折コインを並べたように見える。
センターピポットの農地
ロスへ向かう機窓より。センターピポット農法の農地が並ぶ


ロサンゼルスに来るのは初めて。昔アメリカに住んでいたときも含めて乗り換えでも来たことがなかった。特に観光する名所があるわけでもないし、治安もあんまりよろしくないし、と行く用があまりない都市だからなんであるが。そんなロスだが一度くらいは行ってみてもいいだろうと言うわけで今回寄った次第。ロスでもレンタカーを借りる。サンフランシスコと同じくアラモで借りたのだが、あまりいい車ではない。ただし他の都市なら多少の値段の差しかなくてもハーツの方が車がいいのでそちらを選ぶが、今回は却ってぼろい車でよかった気もする。

さていよいよ繰り出すのだが、ロスの道はは土地勘がないことを差し引いても分かりづらい。おまけに通りの名前や地名はロス〜だのサン〜だのスペイン語系地名が多く訳が分からない。加えて渋滞したり、降りようと思ったインターが行ってみたら高速に乗る専用のインターだったりと一人で地図も見ながら運転するには余計ストレスが貯まる町だ。そうやってイライラしながらもダウンタウンのリトル東京に到着。ここにある全米日系人博物館が目当てだ。

昔から海外に出て苦労の末成功するというストーリーが大好きなのと、日系人の強制収容所の話には昔から興味を持っていたので、ここを訪れることが長年の念願だった。展示は事前に思っていたよりはややあっさりしていたが、身体一つで渡ってきて、戦前の差別を受けた生活、写真一枚で海を渡ってきた写真花嫁や戦中の収容所生活をはじめとした苦しい歴史をかいま見ることが出来た。
リトル東京
リトル東京。古い木賃宿などが今も残る ロサンゼルスのダウンタウン

ドジャースタジアムで野球観戦

全米日系人博物館を参観したあとは少しロス市内をドライブする。うっかりリトル東京の南側のスラム地帯に数ブロック入ってしまったのだが、(というよりそもそもリトル東京がスラムの一角に出来たというのが正しいのだろうが)ここは一目で分かる危険地帯だった。早々に退散しビジネス街と思われるエリアを走ってみるが車社会が徹底しているせいか、中心部でも歩いている人が少なく、街並みとしての活気が全く感じられない。夕食を取ろうとチャイナタウンに出かけてみるが、ここも漢字の看板が並び、それらしくはあるのだが、チャイナタウン独特のエネルギーを全く感じられない。結局ベトナム料理店でフォーを食べる。

お腹が満腹になった所で今回のロス訪問のもう一つの目的、野球観戦のためにドジャースタジアムに向かう。今日のカードはドジャーズ対サンディエゴパドレス。ドジャースタジアムは丘の斜面を利用して作った球場で、車を停めるのに結構な傾斜を登る。入り口が丘の頂点で入った所がバックネット裏。西武ドームの逆バージョンのような感じだ。チケットは日本でネットで予約しておいたのでその控えと身分証を出すとチケットが渡される仕組み。席は入り口入ったすぐで、かなり遠いもののキャッチャー後方(というより上方)。この位置からは日本でも見たことがないので結構新鮮だった。アメリカの球場はどこでもそうだが、芝生が綺麗!

ドジャーズは野茂やピアッザがいた頃はよく日本でも中継されてメジャーだったのだが、このときは知っている選手がいないような有様だった。唯一知っているのといえば、試合中観戦に来ていることが紹介されたラ・ソーダ前監督くらいだ。打撃陣を見てもあまり率を打っている選手はいない。ただ試合の方はドジャーズが最初先制されたものの逆転、その後逆転されるも再逆転とシーソーゲームでとても盛り上がった。もっとも最後9回の表に5点奪われて結局9対6で敗戦と大いに盛り下がったのだが。でも名物のホットドッグを頬張り、7インニグスストレッチでTake me out to the ballparkを歌って(大変盛り上がった)、クラッカージャックを食べてと、とても楽しい観戦だった。
1 2 3 4 5 6 7 8 9
パドレス 0 1 1 0 2 0 0 0 5 9
ドジャーズ 0 0 1 2 1 0 0 0 2 6

野茂が去ったあとも日本人観戦者は多いらしく、ショップに並べてある商品は全てドジャーズ関連なのに、例外としてイチローと佐々木の名前が入ったマリナーズのTシャツが売られてた。スコアボードの下に三振の数を表示するボードが日本企業の協賛で設置されているのも野茂の名残なんだろう。恐るべしジャパンマネーと偉大な野茂。

観戦後はハリウッドを経由し、チャイニーズシアターなどの前を通って雰囲気を楽しんだあと、郊外の住宅地にあるホリディインに宿泊。車がある場合、市内の高くて治安のリスクがある宿を避けてこのようなオプションが取れるのがいい。ちょっと走っただけで宿代が半分くらいになるのだから。帰りの飛行機は出発直前に故障が見つかったとかで遅れた挙げ句に、離陸の順番待ちで都合3時間ほど地上で留め置かれたが無事離陸。

今回の旅行では豊かな自然と、「いかにも」西部らしさを満喫することが出来た。今回は訪れることが出来なかったグレーシャー国立公園やマイナーなバイウエイなどもいつか行ってみたいと思った。
(了)
チャイナタウン。活気がない・・・ ドジャースタジアムでドジャーズ対パドレス戦を観戦
ドジャースタジアムの駐車場からダウンタウンの夜景を眺める ロサンゼルス空港へ向かう道。「フリーウェイ」と言う言葉がぴったりする。
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