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2006年GW 中国・福建省旅行

厦門市内観光

厦門市内を観光

帰国までは一日半。他の都市に日帰り旅行という選択肢もあったが、結局厦門をゆっくり観光することにした。まずは中華民国政府が統治している金門島がみられるという胡里山砲台へ。真っ先に金門島が見える(一番手前にあるのは小金門島だが)であろう最高地点の砲台へ向かった。といってもたとえば韓国の北がのぞける展望台と違い、あの島が金門島という案内もなく、地図とコンパスからあの島影が小金門島かなと思えるだけ。目をこらしたり、デジカメの望遠で覗いてみてもたしか有るはずの「三民主義統一中国」のスローガンも確認出来なかったから、あれがそうかと思っても確証が出来ない。しかし地図で見てみてもまぁよくこんなに大陸に近いところの小島を維持できていると感心してまう。
地図で見ると手前側にある小金門島が見えるはずだが・・・ この島影がそうかな?
大砲にまたがって45度上方を指さしてポーズを取ってしまう男。このへんのセンス、実に中国人的。 華僑博物館

砲台では船が行き交う海や島をのんびりと眺めながらひなたぼっこをしたり、珍妙なポーズをとって記念撮影に興じる中国人観光客の様子を観察したりした。次に華僑博物館へ。個人的に日系移民や華僑のような移民に興味を持っているので、大変興味深く見学した。展示も中国の博物館とは思えない近代的な博物館で満足。博物館の周辺の軽食店で麺の昼食を取った後コロンス島へ。

コロンス島は厦門市街の対面に浮かぶ島に解放前租界が設けられ、各国の領事館などが設置された島。ちょうど香港の香港島と九龍のように海を挟んでいるので、フェリーに揺られて向かう。着いた瞬間から客引きが寄ってくるは、商店も観光客の落とす金を口を開けて待っているような店ばかりでちょっと閉口。

コロンス島は中央に日光岩といわれる岩がそびえており、厦門に来てもそこに登らなければ厦門に来たことにはならないなんてキャッチフレーズが島内の至る所に書かれているが、天の邪鬼の私的にはそう書かれていると意地でも登りたくなくなる(というのは建前で、切り立つ岩を見ると大汗かいて登る気力が失われた)。

コロンス島のメインストリート 日光岩。実際の標高以上に高く切り立って見える
海。風が気持ちいい。 洋館には朽ち果てて放置されている物も多数

特に何かを見たいという目的もなく道なりに歩いていくとビーチとして整備されている砂浜に出た。5月の頭ではあったが泳ぐにはちょうど良い気候。殆どの人が砂浜から見ていたり記念撮影しているだけだったが、貸し水着などで海に入ったり、マリンスポーツと言うよりはアトラクションに興じる人もいた。私はというと疲れたのでパラソルの下でお茶を飲むことにした。急須一つ分が50元というムっとするくらい高かったけど、お茶は美味しかったし、爽やかな風も吹いて最高に気持ちよかった。あんまり気持ちよかったので結局1時間以上もお茶をすすりながらボーっと海を眺めて過ごしてしまった。

リフレッシュしたあとはコロンス島に残る近代建築の建物や街並みを見るべく歩き回った。島のメインストリートをはずれると古い洋館の建物も結構住居として使われていた。日が暮れて良い雰囲気になるまで歩き回り、海鮮料理屋でオーバープライスなヒラメを食して市内へ戻る。

往事にはテラスとかで読書を楽しんだ植民地官僚などがいたのだろうか 旧日本領事館は煉瓦造り
住居として使われている堂々とした建物。内部はどんな感じなのだろうか 島の北端に立つ鄭成功像
夕暮れが似合う街並み ほのかな灯りが暖かいムードを演出



メインストリートの商店の夜のイルミネーション


コロンス島側からライトアップされた厦門側を見る


コロンス島からフェリーで厦門市内に戻る。フェリー乗り場の周辺は古い商業施設が多い。活気があって見ていて飽きない。が、一本裏道に入ったら明らかにその方面と思われる女性が客引きしているような一帯もあってその一帯に入り込んでしまった事を後悔。表通りへ戻るとホッとした。そういう古い商業エリアをっから少し歩くときれいに区画された再開発エリアに出た。

誠達購物広場なるスーパーがあり、中に入ってみると今中国にいるとはとても思えないようhな近代的な店舗で驚いた。アメリカのスーパーのような大きなショッピングカートでみんな沢山買い込んでいる。お茶が一回分ずつ真空パックになったセットなどがあってお土産購入に重宝したが、中国に来た感じがしないという感覚は店を出るときに見事に打ち砕かれた。一人の女性がものすごい剣幕でクレームをつけ挙げ句の果てには商品を床にぶちまける。やはり中国女性は強いなぁと改めて思い知らされた。

宿まで歩き、殆どの客がネットゲームに熱中しているネットカフェでネットをいじり宿に帰った。
海岸近くの商業街 こんな感じの通りから公衆トイレを探して裏道にはいると、「自由主義化」(笑)された世界があった
近代的な大規模スーパー 再開発した一帯。近代的な超高層マンションと、ここだけ見ればシンガポールかと思ってしまう
ネットカフェの受付のおねえさん



一夜明けて帰国の日。飛行機は午後出るので午前中は市内を回れる。昨日夜見た辺りをもう一回見てみることにし、まずは中山路を歩いてみた。中山路は厦門でも一番ステイタスが高い商業地区のようだった。きれいに陳列された商店が続くがその分面白みには欠ける。そこで一本脇にそれてみたらこうも変わるかと思うほど中国色が濃く、雰囲気も違う。戦前華やかりし頃に建てられたと思うような古いビルに純中国的なテナント。もはや上海などでも失われつつある雰囲気だ。
中山路の入り口のプランタン 中山路の銀行
古い建物が残って良い味出している! 狭い敷地を最大限に生かした結果優美なカーブを描く建物
ビルの装飾が時代の証言者
繁華街のすぐ裏手に在来市場が・・・ 果物屋にはドリアンやマンゴスチンなど他の中国の町ではあんまり見かけない南国系のフルーツもならぶ
活気があふれて見ているだけで楽しかった 在来市場の脇には工業用の部品などの専門的な物を商う商店などが

テラス付きの住居。旧時はどんな住民が住んでいたのだろうか

シンガポールの有名ローカルフードにフライドホッケン(福建)ミー(麺)というのがあるので、本場の福建の炒麺を食べてみたかったので何軒かを覗いてみたが、汁麺はあっても炒麺を出す店はなかった。やっと巡り会ったが、脂っこいばかりでちょっとがっかり。

そんな風に小吃店で麺を食べたり在来市場を冷やかしたりしているとあっという間にチェックアウト期限の12時近くに。慌てて宿に戻り駆け込みでシャワーを浴びて帰国モードに切り替え空港へ。

日本の悪天候のため到着便が遅れた関係で、1時間ほど遅れて関空へ離陸。関空でも羽田行きが遅れたものの、無事帰宅することが出来た。



厦門のもう一つの顔は航空機整備の受託のメッカ。ご覧のようにJAL 機もANA機も仲良く並んで整備中 厦門高崎空港ターミナルの外観

今回の旅行は中国の労働節の観光ラッシュのさなかの割にはスムーズに回れたが、もう少し土楼をゆっくり見れば良かったかなと思った。土楼地区にいるときはやや食傷気味になってしまうので、一気に見るよりはのどかな田園風景を楽しみつつ土楼も見るのが正解だろう。厦門へ帰る足を心配したが、龍岩と土楼、厦門はそれぞれ本数も多く結ばれているので、龍岩を経由すればそれほど神経質になることはなかっただろうし・・・

今回の行程
1日目
羽田空港-関空経由-厦門高崎空港-湖浜バスターミナル-永定バスターミナル-(車チャーター)環興楼-環興楼泊
2日目
初渓村-下洋温泉-永定土楼民俗文化村-承啓楼(承啓楼泊)
3日目
高頭郷散策-厦門(厦門泊)
4日目
厦門市内散策(胡里山砲台、華僑博物館、コロンス島)
5日目
厦門市内散策(市場など旧市街)-関空経由帰国

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