2007年GW 中国桂林旅行 | |||
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桂林到着、陽朔へ(このページ) | |||
陽朔観光 | |||
広州、そして帰国へ |
桂林到着、陽朔へ 桂林へ 6時頃目を覚ます。どうやら都合2時間近く遅れているようだ。定刻では6:42桂林到着なので車窓を楽しむ分には却ってそのくらいの遅れはありがたい。田植えをしたばかりの農村地帯が広がるが所々ボコっとした岩山が聳えていて、徐々に「らしく」なってくる。
車窓を楽しんだり、同室のコンパートメントの子供にデジカメを貸してあげて遊んだりして過ごし桂林駅には8:30頃到着。今回の旅行では桂林市内はパスする予定で、今夜も陽朔に泊まる予定だ。しかしその他の予定は全くの白紙。有名な漓江下りも条件によっては・・・高かったらバスで向かう程度にしか考えていなかった。 そんな感じなので駅に着いたら客引きに任せようと思っていたのだが、繁忙期でまとまった団体を優先したのか、意外にも誰にも客引きされない。客引きとは要らないときにはまとわりつき、引っ張ってくれないかなと思っているときには相手にしてくれないものなのである。仕方がないので駅前に構える旅行会社に今日の漓江下りはあるかと聞いたところそこはもうないがそこにいた客引きに別の旅行会社に連れて行かれた。そこでは390元、ただし正式な椅子ではなくパイプ椅子のような椅子なら・・・といわれたが、結局漓江下りはパスし、バスで陽朔へ向かうことにした。値段もさることながらちゃんとした座席がないというのが決め手となった。
バスは駅前広場から頻発しているものの、乗りたい人も多く、一台が扉を開けると人が群がる。何人ものぶんを席取りしている連中がいてそこは人がいるとか言われたが、構うものかと座り込んでなんとか座席を確保。狭い座席に座り込むと睡魔に襲われ眠ってしまった。1時間半ちょっとで陽朔に着く
バスを降りて適当に歩いているとホテル予約システムのオクトパスで予約していた(オクトパスで予約できる宿で一番安かった)陽朔西街国際ユースに到着した。今回はギリギリまで列車が取れるか分からなかった事もあり、桂林と陽朔の宿は簡単に予約が落とせるオクトパスを利用したのであった。決してマイルをもらえるからではない(笑) が、バウチャーを見せるとフロントのお姉様は怪訝な顔して予約が入っていないし、部屋は満室だという。こうなったら戦闘モード、そんなはずはないとその場でフロント設置のパソコンを叩いて予約確認画面を見せ、問い合わせ先に電話したが埒があかない。どうやらオクトパスとの契約が終了しているのにオクトパスサイドで予約を受けてしまい、その後の連絡もなかったようだ。 深夜到着して部屋がなかったら焦ったところだが、最悪ここでもドミならあるし他でも「有房」との看板が出ていて部屋は沢山ありそうだったので、不安はなかったが、それでもイライラは募る。40分くらいああでもない、こうでもないとなって結局近くの同等の宿に案内されることになった。予約システムに宿泊費は先払いしてあるので、宿に対しては支払わなくても良いと言うことになり一安心したが、部屋に落ち着くとどっと疲れが出て出歩く気が失せてしまった。しばらくだらだら過ごしようやく重い腰を上げて昼食をとりに出かける。 どたばたの末割り振られた部屋。元々黄金周特別価格(推定2倍以上)で6000円の部屋と同等として連れて行かれたが牌価(定価)にも380元とあった。換気も悪くどう見てもオーバープライスだとは思う。 中心街の西街が人でごった返しているのは勿論、陽朔全体が人がごった返していて息が詰まる。中国も黄金周で特別人が多いんだろうが普段はどんな感じなんだろうか。しかし漓江の畔に出てみるとさすがな景色が広がっていて心が休まる。
昼食を食べていったん宿に戻り、とにかく人が多い陽朔市内から抜けだしたかったので、郊外の興坪にいくことにし、片道5.5元のバスに乗って興坪にいく。バスを降りると船に乗らないかと客引きされる。桂林からの漓江下りをケチった事もあり、ここでは船に乗ろうと思っていた。1時間程度で60元だというので、ぼられているとは思ったけど面倒くさいので客引きに付いていくことにした。 遊覧船はバス同様満員にならないと発車しないが、団体が乗り込んできたお陰で出発。まずは20元札に描かれているポイントへ少し川を上る。フォトタイムを撮った後は下流へ下る。少しいってもあまり景色が劇的に変わらないなぁと思ったら反転。船に乗っているとかなりのスピードを出しているように感じたのだがふと岸辺を見ると歩くのとほぼ同じスピードしか出せていない。それだけ漓江の流れが速いのだ。流されてしまうので船同士がすれ違うときはものすごき慎重に操船している様子が分かる。 漓江「下り」があって漓江「上り」がなく、その「下り」も朝出発しかないのも納得した。上りはあまりに時間がかかってしまうのと、船を桂林まで回送するためには朝でないとその日の内に戻って来れなくなってしまうからだ。この船も大した距離航行していないのに1時間くらいの船旅となった。船の上は人が少ないので、のんびり航行も景色を眺めるのにはちょうど良く、川魚の唐揚げ一串2元なりを食べたりして過ごした。 これが20元札に描かれている風景
船を下りると興坪の町を歩いた。興坪は古い街並みが残るいわゆる「古鎮」として有名なのだが、古鎮にありがちなテーマパーク化はあまり進んでおらず、落ち着いた雰囲気を残した街並みだった。もう少し楽しみたかったが、町自体も小さくこれで見終わってしまったこともあるのと、この後オフ会というかリンク先でおなじみのとんびさんとお会いする約束をしていたこともあり、散策を切り上げて陽朔へ戻る事にした。 陽朔に戻るバスは、(これは中国のバスでは良くあることだが)座席が埋まってもなお通路に小椅子を並べて一人でも多くの客で埋まらないと出発しない。おまけにこのバスは往生際が悪い(笑)。私はというと運転手の横の特等席(ただし正規の椅子でないのでクッションが亡無くお尻に振動が直に来てこたえた)にありつけたのだが、陽朔市内のバスターミナルが近づくとそこには座ってはダメでここに座れと言われる。「ここ」とはなんとタダでさえ狭い通路に椅子を二列並べた所。一応この国でも建前上は定員を守っていることにしなくてはダメらしいが、前の目立たないところなら良い的な感じが、なんだか「らしい」。
陽朔へ戻り、宿で一休みしていよいよとんびさんと待ち合わせ。(→とんびさんのサイトもどうぞ)とんびさんとは2005年ソウルでお会いして以来2年ぶりの再会。はるばる華南の広州から奥に行った桂林の更に奥に行った陽朔でピンポイントでお会いできるのは、ものすごい事だなぁと思ってしまう。 名物のビール魚などをつつきながら話は尽きることなく、場所をカフェに移して11時過ぎまで楽しくオフ会をすることができた。 それにしても西街の喧噪は日付も変わろうかという時間になっても「暮れのアメ横」状態は却ってひどくなっているような感じだ。黄金週だけの特別な時期だけなのかもしれないが、陽朔の「桂林の喧噪を離れた静かな町」といううたい文句はもはや過去のものとなってしまっているイメージだ。 |