2008年夏 イエメン旅行 | |||
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ドバイ、バーレーンを経てサナアへ | |||
サナア散策(このページ) | |||
サナア散策
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サナア実質初日。疲れがたまっていたか、朝もかなり日が高くなってから目が覚めた。シャワーを浴び朝食の終了時間ギリギリに下の食堂に下りる。パンと卵焼きの朝食を取る。普通の食事ではあるがパンが美味しい。従業員に美味しいときはなんて言うのか聞いたら、「タマーム」と返ってきた。イエメンでは「タマーム」は便利な言葉でしょっちゅう使った。
旧市街にあるホテルを出ると、当たり前だがいきなりオールドサナアワールドが広がる。噂通り腰にジャンビーア(半月刀)を下げた男が闊歩している。磨いであるものは少ないらしく、実際にはシンボル的な意味合いが強いそうだが、やはりちょっと怖く感じられる。女性はアバヤにブルカの目だけ出している黒装束スタイル。慣れるまでは町を歩くにも恐る恐る、びびりながら歩いた。 まずはホテルから、旧市街にの南側に位置するバーブヤマンを目指したはずだったのだが・・・着いたのは北側のバーブシュワーブ。気を取り直して再チャレンジしたのだが今度は東側・・・真ん中部分が道が複雑に入り組んだスークになっているので、慣れないとまさに「迷路のような」との枕詞がつく旧市街地をさまようことになる。
でもお陰でスークの喧噪を楽しむという散策の目的も達成してしまった。
バーブヤマン近くの食堂でチキンの昼食をたべ(ちょっこっとスパイスをまぶしたこのチキン、カーネルおじさんのとこのチキンよりも断然美味かった!)、一旦宿に戻って休憩。宿ではフロントのおじさんがランクルチャーターの料金を提示してきた。距離によりでっこみ引っ込み有るが一日あたり90ドル相当。高いなぁと思ったけど、今回は安全面とかをケチらないと決めているので、少し値切って翌日以降のツアー手配を依頼した。 イエメンでは外国人の国内移動にパーミッションが必要なので、その代行申請を併せて依頼するためパスポートを預ける。 ジャパンウィーク@サナアさてちょうどサナアでは日本文化を紹介するジャパンウィークが開かれていた。今回イエメンに行くにあたり、色々情報をくださった方がその会場でヨサコイダンスのパフォーマンスをするということで見に行くことにした。会場は旧市街の西側にあるタフリール広場に有るとのことなのでまずはその辺をウロウロ。この辺はネットカフェやレストラン、両替商などもあり、旅行者には便利な店が揃っている感じだ。ネットを少しした後会場へ行ってみた。 文化会館のような施設で二階の回廊部分では日本文化の紹介がされており、剣道のセットがおかれていたり、イエメン人の名前を当て字の漢字で書いてあげたり、イエメン人が書いたと思われる習字も展示。その他折り紙、あやとり、けんだまの実演とか、だるま落とし、茶道とかも実演されていました。子供達が多く結構楽しそうに遊んでいます。 イエメン女性に振る舞われたお抹茶は鼻血がでるかと思う程砂糖が加えられた甘い物でしたが、やばいことに茶道の作法をイエメン人に指示されちゃっています・・・というか今回紹介されていた「日本文化」の中で、書道はともかくとして後はだるま落とし位しか出来ない自分を発見しました。 折り紙とか子供の頃には本をぼろぼろになるまでいろんなものを夢中で折った記憶はあるのに、今となっては鶴すらどう折るか思い出せません。あやとり?そんなのしらねぇ状態・・・剣道なんて胴衣は着ることは出きても叩き合いのレベルだし、柔道も高校の授業でやっただけのなんちゃってしかできないし(しかもすこぶる弱い)・・・ うーん自分は間違いなく日本人であると思うが、日本語を話すと言うこと以外にその証を見せられること少ないなあと実感させられてしまった。
さてそうやって見ているうちにメインイベントのヨサコイのパフォーマンスが始まった。いまいちヨサコイってなんだか分からなかったが、日本っぽい要素と現代っぽい要素を上手く取り入れた、こういう時に披露するには良いものだなぁと思った。踊りといっても日本舞踊や盆踊りじゃなんだしね。イエメン伝統のジャンビーアダンスも取り入れたプログラムになっていたこともあり、会場は予想を遙かに上回る盛り上がりを見せ、さっきまで会場をチョロチョロ走り回っていたイエメンの子供達も見入っていた。 その後、その方やダンスに参加されていた方達と食事に行った。 ハンマームに入浴イエメンではハンマームが健在ということで、食事の後はハンマームに行くことにした。タクシードライバーにその旨伝えると、最初連れて行かれた店はもう閉まっていた。ではということでどこまで行くのかと思うほど、旧市街からはだいぶ離れ、大統領官邸の東側の住宅街エリアにあるハンマームに到着。比較的新しめで、貴重品なども預かってもらえた。中は脱衣室、クールダウン室、発汗室、洗い場の4室構造。多孔質の黒い石で出来た床の発汗室で寝そべり、汗をかいた後は奥の洗い場(背の低い壁で仕切られた半個室のようになっていた)で洗ってクールダウン室と発汗室とを行き来してハンマームを堪能した。住宅街の中にあるとあってきているのは地元民ばかりといった感じ。満足度も高かった。風呂から上がって、同じ建物の商店で買って飲む冷たい飲み物は最高に気持ちいい!
宿に帰って屋上から息をのむ美しさの夜景を眺めた。 |
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