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2006年正月 中国旅行その2


宿付近の胡同

目を覚ますと既に日が高く昇っている時間だった。やはり徹夜した疲れが出たらしい。今日は日中は胡同散策、夜に夜行列車で哈爾浜に移動という予定なので、まずは宿の周囲を探索する。この辺は旧時は八大胡同と総称され、色街だったようだ。普通の民家に混じって、装飾がそれっぽかったり今は旅館として利用されている二階建ての建物が散見される。


朝食屋。見るだけでおいしそうな字が並ぶがこのときは食欲がなく見るだけ・・・ 元旦だからか五星紅旗が目立つ。しかし以前も元旦にここら辺を歩いたがこんなには掲げられてはいなかった気も。
花模様の装飾付き洋館(旧遊郭?) 韓家胡同。元遊郭街の雰囲気もった建物がそこかしこに・・・
百順胡同 外城の四合院はこの家のように格式張った門構えを省略した簡素なものが多い

宿の周りの外城エリアをウロウロした後は適当に自然に興味任せて歩いた結果、城壁後を走る環状二号道路を越えて内城エリアに入り、長安街まで歩いた。

百順胡同 居民委員会の掲示。禁止されていた爆竹を春節期間に限って解禁することに関する注意事項や規則もろもろ。
胡同の名前は失念・・・古くからの四合院と建て増しされた建物が入り組んでいる。 元は優美な造りだったろうに雑然と増築された四合院。ただしこういう部分が生活臭さを醸し出しているのも事実。
和平門を越えて内城エリアへ。人民大会堂の裏手といった超一等地でもまだ少し四合院造りの民家は残っている 会員制のクラブになった四合院。金を稼げる限りは四合院造りも残されるようだが、ちょっと複雑な気分。
胡同をぶちこわして造る新しい街並み。人気がなく風も吹きすさびつまらない街になってしまう。 長安街にたつ電報大厦。権威強調社会主義的な様式が今となってはなかなかいい味出しています


こちらは民族文化宮。北京十大建築の一つ。日本で言うところの帝冠様式のように中国風の屋根を載せた様式。

あまり本文とは関係ないけど地下通路に貼られたポスター。コンサートの出演者は中国ならではの軍の歌舞団の歌手。
軍服きてうっとりした顔されてもあんまり気持ちがいいものではない・・・あとこの色遣いもああ中国的・・・

ここまで歩いて疲れたのと昼食を取る目的でいったん宿へ。昨晩食べそびれた北京ダックが宿のレストランだと一人分の料理として頼めるので宿のレストランで昼食を食べる。ただし脂がしつこく胃に来てしまった。ダックは昼ではなく夜に食べるものかもしれない。しばらく休息を取った後、宿のレンタサイクルを借りて再び探索に宿から東方面へ出かける。レンタサイクルだと徒歩ではカバーするのに大変な広いエリアもあっという間に回れることと、写真を撮って撮り逃げ(笑)しやすい利点がある。但し徒歩でないと気がつかない細かいところを見逃してしまう嫌いはあるので、上手く組み合わせたい。

さて自転車を漕いで前門大街(天安門広場の真南から南へ延びる通り)の東側へ。ここは現在胡同の破壊が進行中。そればかりか前門大街自体も拡幅工事がなされるらしく、立ち退きしつつある状態だった。この辺りは外城の中心地だったところ(清末や中華民国時代の古地図を見ても外城はそのすべてが街として栄えていたわけではなく、前門の周りや内城に近いエリアだけが街であとは空き地だったようだ)。商業地としての歴史も最も古い辺りなのでちょっぴり残念。

二連バスといえばクリームと赤の、とろとろ走る無骨なバスが定番だったのに、なんともスマートなバス登場! しかも中国のバスといえば夜間は照明がなくて真っ暗というのがデフォルトだったのにこのバスは照明付き・・・車内の内装も欧風?(この写真は後日撮影)
前門から南へ延びる前門大街は、好きな繁華街だったが、ここも道路の拡幅工事が行われるらしく既に半分立ち退き済み 草厂三条の角
草厂三条を自転車でゆっくり漕ぐ 四合院の入り口。お屋敷ではなくても飾りはかなり凝っていた
写真を撮っていたら中から人が出てきて話をした。この一帯ももうすぐ再開発されるそうだ。日本でのデジカメの値段など逆取材を受けた。(かなりマニアックだった) 小規模な市場。生活感があってこういうところが好みだったりする。
道ばたで卓球に興じる子供。さすが中国、日本じゃ外で卓球やっている子供には出会わないものな・・・ ただの雑然とした街並みではあるけど、妙に「北京」を感じてしまう
利群ダック店の辺り

外城の胡同をかなり回った後、内城エリアに入り東交民巷の洋館建築を見る。列強の窓口として発達した上海や天津などと比べれると目立たないけど北京も負けていない。但し、元日本大使館には北京市政府や軍が入っていたりするように、写真は撮りにくい・・・

東交民巷と正義路の角、元日本公使館に隣接した所には我らが元横浜正金銀行北京支店が建つ。銀行らしい堂々とした建物で現在でも銀行として使われている。(撮影は前の年2005年正月) 元シティバンクは警察博物館として使われている。
元シティバンクの手前の建物。 静園酒家は元フランス郵政局

東交民巷を東に漕いで行き、北京駅の近くまで来る。北京駅の目と鼻の先に位置(西北側)する西鎮江胡同を中心としたエリアは不思議にまだ胡同が残る。車が入れる構造になっている四合院などを見るに、お偉方でも住んでいるのかと推測。


東交民巷天主堂 西鎮江胡同
西鎮江胡同のお屋敷 南八宝胡同
北京駅の線路脇に残る城壁。 壁の反対側に回ってみた。以前は民家や鉄道施設の中に埋没していたのを整備して公園にしたとのこと。日が暮れるとライトアップされる
日も暮れてきたので、宿に戻る。その際遠回りをして天安門広場へ。一度天安門の前を自転車で漕いで通りたかったので、その夢を実現。いつ来てもライトアップされた天安門広場は美しい。
天安門広場。人民英雄紀念碑と人民大会堂

美しくライトアップされた天安門を見ながら自転車を漕ぐ。うーん中国に来たことを実感

漕ぎにくい中国の自転車をひーこら言いながら一生懸命漕いで何とか宿に帰着。哈爾浜行きの列車に間に合う時間まで休む。

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