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2006年正月 中国旅行
プロローグと北京到着(このページ)
その2 北京市内散策
その3哈爾浜
その4 北京散策、帰国
プロローグと北京到着
旅行のきっかけ
お正月は確実に休める、しかし仕事柄休みはカレンダー通り+大晦日だけなので、近場にしか行けない、その上航空券の値段も高い!というわけでマイレージの特典利用が私的には最もお得感があって最適(獲得するのが安いマイルを使い、必要マイルが少ない近場ながらチケットを買うと高い航空会社の最も高い時期だから)。というわけで、前年に引き続き2年連続で、申し込み開始直後の2月にUAのマイレージでANAの北京往復を押さえておいた。11ヶ月待ちに待ってやっと出発!
いつものお約束になりつつある出発前のバタバタ(京成に乗り遅れそうになるだとか、忘れ物をして買い物に走り回らなければとか)を経て、バス経由でスポットに駐機しているB767に搭乗。まだあまり他の乗客は乗り込んでいないなぁと思いつつ席につくと、「乗務員はドアレバーをアームドポジションに・・・」なんて放送が流れドアクローズ。年末の繁忙期というのに2割ほどの搭乗率しかなくて唖然としてしまった。こんなに空いた飛行機に乗ったのはウズベキスタンの国内線を除けば初めてかもしれない。去年の同じ日の同じ便は満席だったのに、鶏インフルエンザの風評のおかげか、ANAがあまりに航空券を高く設定しているからか、はたまた反中感情の高まりで北京線が敬遠されたのか・・・とにかくあまりに空いてて驚いた。
周りに誰もいないガラガラのNH905便機内
東京上空。皇居に東京ドームに右下に我が職場・・・
今回のフライトは特筆できる程、東京上空の眺めが良く、地図を見ているかのようだった。我が職場や家なども確認できたほど(点としてだけど)。だが機内食を平らげると途端に睡魔に襲われ気がつくと降下開始。機内から一歩搭乗橋で踏み出しただけで石炭のにおいがまた来たと思い知らせてくれた。
これを見ると「帰ってきた」と思ってしまう、北京首都空港の入国審査を過ぎた所の壁画。中国各地の名所が書かれている。
北京到着。宿へ
北京到着後両替したが、夏に来たときより円はドルに対して安く、人民元はドルに対して切り上がってしまった関係で、円から人民元を換えると1万円あたり660元と50元ほどももらえる金額が少なくなってしまう。だからというわけではないのだが、今回の宿は節約して遠東飯店のドミトリータイプ、60元也に宿泊することにした。安さの他、大柵欄の奥、琉璃厂の南の外城エリアの胡同にあるというローケーションが決め手となった。西単までバスで出て(それにしても北京の空港バスのボロさは広州と比べると同じ国かと思うほど。何とかならないかと思ってしまう)、降りたところの民航ビルで国内線の飛行機のスケジュールや空席状況をチェックし、隣の図書大厦で地図や本を買って鉄樹斜街にあるホテルにチェックイン。
遠東飯店のドミは同じ値段でも本館と通りを挟んだ反対側の四合院とあって、当然四合院の方を取ったのだが、室内は特に普通の部屋なので、暖房の利き具合やトイレに行くのに一度外に出なくてはいけないことを考慮すれば、本館の方が居住性はいいかもしれない。けれども、近代的なホテルのフロントの本館よりは、部屋に帰ってくるたびにまるで家に「帰ってきた」と思う四合院のほうが北京人になったつもりにさせてくれるのは事実で、こっちにしていて良かったとあとになって思った。
遠東飯店の四合院館の中庭。客室はこの二階
ドミトリーの室内。四人一部屋。清潔で過ごしやすかったので60元は妥当か。トイレに行くのに外に出るのが面倒だったけど。
荷物を置いて早速街歩きスタート。この一帯は元の外城。紫禁城を中心とした北京の街造りのなかで基本の内城の南側に付け足された部分。清代には原則的に内城が満州人が住む一帯だったのに対して、外城は漢人の庶民が住むエリア。元お屋敷も多い内城と比べるとその分庶民的な雰囲気だ。しばらくホテル周辺をウロウロ散策したあと、胡同を歩いて前門近くの繁華街である大柵欄に抜け、前門の駅から地下鉄で北京駅へ。
ホテルの前の道(鉄樹斜街)
まずは周囲をウロウロ(陝西巷)
鉄樹斜街を奥に進むと大柵欄に出る
大柵欄
前門大街の店で甘栗を買う
地下鉄で北京駅へ。新車も入ってやっと上海などに追いついた?
北京駅に向かったのは、北京滞在4日のうち、一日は列車でどこかへ遠出しようと考えていたから。事前に手配はしなかったので、取れるところに行こうと思っていたのだが、空席状況を確認して、最終的に哈爾浜へ夜行で行って翌日飛行機で帰ってくることにした。幸いにも第一希望、翌日の哈爾浜行き特快T19次硬臥下舗(段)が取れた。281元なり。往路の列車が取れたところで復路の飛行機を街角の代理店で手配した。こちらは割引が効いても860元なり。時間があれば往復鉄道にしたいところだ。
北京駅の空席状況表示。翌日のチケットなら殆どが入手可能な感じだった。
夜の北京を歩く
チケットが取れて安心したところで、夜の胡同を歩き回った。前門の東南側は去年来たときはまだ健在だったが、今回は広大なエリアが更地となっていた。それに接している所にも解体、取り壊しを意味する「拆」の字が猛威をふるっており、まだ残っている建物も、既に主なしというものも多かった。今回歩き回ったところも次回にはないのかと思うと残念・・・
崇文門西河沿街
自転車一台通れるかという細い通路。反対側から見たら民家の門にしか見えなかった
西打磨厂街
西打磨厂街
西打磨厂街
西打磨厂街
夜の胡同もなかなかしっとりしていて歩いていて楽しい。手持ちや壁に押し当てての長時間露光ではまともな画像は撮れなかったが・・・
このサインをみたらそこは羊肉串を売っているサイン。歩き回って小腹が減ったときこれが非常に誘惑してくる。
頼むと炭火で焼いてくれる。ジューシーな肉汁がたまらない。一本0.5元。ただし北京のは一串かなり分量は少ない
南深溝胡同
南深溝胡同
西打磨厂街
宿の玄関の照壁(目隠し壁)
歩き回ってかなり遅くなってから食事と思って北京ダックの店に入ったら、肝心のダックは売り切れと仰る。面倒くさかったのでその店で食べたが、宴席サイズ(通常最低4人ぐらいで食べるダックの店だから当たり前ではある)で沢山残してしまった。我ながらもったいないことをした。食事のあとは銭湯に行った。宿にもシャワーは有るのだが、中国の銭湯は未体験だったので経験しておきたかった。映画「北京好日」や「心の湯」では魅力的な北京の銭湯が登場する。そんな銭湯に入れればと思った。
行ったのは、宿の近くの石頭胡同と陝西巷の間にある天隆大衆浴池。入るとフロントでロッカーの鍵を渡されそれが伝票代わり。ロッカーの所にも人がいて、ロッカーの位置を指示したり、浴場と帳場の連絡係などをつとめている。脱衣所は狭いものの真ん中に大きな台がおかれそこに腰掛けて着替える。韓国と同様、みな前を隠すなどせず実に堂々(笑)。浴室にはいると、魅力的な大きな浴槽が奥にあったものの現在は使われておらず残念。シャワーが並んでいるのでそこで身体を洗う。お湯は適温で豊富。中央には病院の診察台のような台がおかれ、一人パンツをはいている三助氏がうつぶせに寝ている人にあかすりをしていた。
浴槽がない代わりにサウナがあったのでそこで温まった。出たあとも地元の人は脱衣所の台のところで世間話をしている人が多かった。ここは先述の映画に登場するような魅力的な休憩所がない代わりにここがその役割を兼ねているのであろう。帰りに帳場にロッカーの鍵を返して10元なりの代金を支払う。サウナのお陰でかなり身体は温まり、満足感はあった。
宿に帰って、ネットをしたあと部屋で布団にくるまっていると睡魔が襲ってきて気絶・・・そのまま寝てしまった。去年北京に来たときは、テレビでイベントの中継で年越しカウントダウンをしていたのだが、テレビがない部屋で、しかもこの日は結局同室者なしだったので実に静かに夢の中で新年を迎えた。
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