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2005年2月 エジプト旅行
プロローグ(このページ)
アエロフロートでカイロへ
カイロ初日その1へ
カイロ初日その2へ
カイロ初日その3へ
カイロ2日目その1 ピラミッド巡りサッカーラとダフシュール
カイロ2日目その2 ピラミッド巡り ギザ
カイロ3日目 カイロ市内巡り考古学博物館ほか
モスクワトランジットその1
モスクワトランジットその2

プロローグ

旅行のきっかけ

私の勤務先は正月がカレンダー通りの見返りに、冬休み(3日間の休暇)がもらえる。今年はどこへ行こうと考えていた頃、アザーン響く中東の旧市街が無性に歩きたくなってしまった。実は私はそれほど考古学に興味を持っていたり、遺跡大好きという訳ではない。ゆえに今まで特にピラミッドなどに特に興味があったわけではなかったし、エジプトへは土曜日出発など私に都合のいいフライトだと選択肢が限られたりしたこともあって、今までなんとなく行ってみようという気にはならなかった。しかしやっぱりピラミッドくらいは見ておきたいし、都市としての規模では中東有数を誇るカイロに行ってみたくなったのである。

当初一月中に旅行に行くことにしていて、予約を入れる直前までいっていたのだが、休みの調整が付かず一度は休暇自体立ち消え。しかし結局2月上旬に取れることになった。当初1月に休暇を取ろうと思って計画を立てていた段階ではベトナムなど近場のアジアも候補地だったのだが、2月上旬の日程では建国記念日と週末を加えて1日多く6連休にできる代わりに、アジアは旧正月で動きづらい。そうなるともう行き先はカイロで決まりである。本来はナイル川を遡りルクソールの神殿なども見るべき所ではあるのだろうが、なにせ現地滞在は3日。カイロ周辺でおとなしくしているほかないのだが、それでも十分楽しめそうだ。

さてエアーの選択は予算が限られているので当然安い方がよいのだが、一番安く且つ休みとフライトスケジュールが合うのがいのがモスクワ乗り継ぎのアエロフロートで5.5万(代理店によっては4万円台からあり)。アエロフロートと言えばヨーロッパや中東方面の航空券を料金順で検索すると必ず先頭の方にでてくる常連だ。「航空会社未定」なんてしておいてアエロフロートと書いていなくても、安くて、「北回り乗り継ぎ便」だとか「多数の都市をカバーする航空会社」だとか「都市によっては乗り継げないことがあります」なんて謳っているのはアエロフロートだ。その他就航地に東欧諸国が多かったりヨーロッパと中東がごっちゃになっているのもそうなので頭隠して尻隠さずの事がおおい。

今までお金に不自由したことは無かったので(大嘘です)アエロフロートには乗った事がなく、かつ良い噂は聞かないといった先入観があった。しかし帰りのモスクワのトランジットが13時間もあるものの、逆にトランジットビザを取ればその間にモスクワ市内が観光できるという大きな魅力が付いてくる。

モスクワ自体も今まで一度は行ってみたかったのだが、モスクワを目的地とした旅行にすると、旧ソ連時代から連綿と受け継いでいる伝統のバウチャー方式でなければならず、オーバープライスなホテルと合わせると非常に高いものになってしまう。現に飛行機代もカイロ他のヨーロッパへ飛ぶと5.5万で飛べるのだが手前のモスクワを目的地とすると8.5万という理不尽な料金設定になっている。モスクワを目的地とすると他の航空会社より競争力があるので強気に出れるのであろう。そんなこんなで今までロシアの土地を踏みしめずに来てしまった。しかしトランジットの合間に訪れる形を取るとビザの取得も簡単だし、航空料金も安く済む。マイレージが付くか付かないかを考慮すれば次に安いKLM(ここもアエロ同様帰りのトランジットが長いものの往復共に同日乗り継ぎできる)とアエロフロートでは実質的な値段の差は小さくなるので、最後まで悩んだが、最終的にはこのモスクワトランジットの魅力によってアエロフロートを選択した。(表向きは。決して値段で選んだのではない(笑))

代理店はアエロフロートの代理店のプロコエアサービスに依頼。実は今まで頼んでいた代理店はチケットの発券までキャンセルチャージが掛からず、勤務先の都合で急に休暇の日程を変更させられるリスクがある身には重宝していたのだが、なんと倒産してしまった。そこでキャンセルチャージがかからない、或いは良心的な設定の旅行社という点で探したところ、同じように発券まではチャージがかからないというプロコエアサービスに依頼することにした。(因みにここはアエロフロートの専門店なので、実質アエロフロートしか扱わないものの、色々丁寧に対応してくれてオススメである)モスクワ観光に必要なトランジットビザの申請も合わせて依頼する。

さて今回の旅行は手配が終わってから厄介な問題が発生した。前から表そうといって、右足親指の爪との境目が化膿してしまう状態だったのが悪化し、手術しなくてはならない状況なる。さらにそういう状況のためあまり歩かないようにと、駅まで自転車で通い出したのだが、その自転車で凍結した道路で滑って転倒、右手首にひびが入ってしまいガラス繊維の添え木を当てなくてはならなくなった。満身創痍状態で旅行などしている状況では無かったのだが、足の手術は帰国後まで延期し(但し靴が履けないのでサンダル履きを迫られる)、右手首には添え木をしたまま意地で出発することにした(幸い足の方は歩くのが辛い状況は脱し手の方も重いものが持てない制約や手の動きが制限されるもののかなり良くなっていた)。

事前に取得したロシアのトランジットビザ

旅立ちの前は先送りしていた仕事を片づけ、更に休みの分を前倒しで処理したり、自分の席の片づけなどしなくてはいけないことがてんこ盛り。休むのはたった3日なので、常識的に要領よく段取りつけてやっておけばなんのことはないのだが、それが出来ない自分に自己嫌悪・・・結局出発前2日間はは殆ど寝ていない状態だった。いよいよ出発の日、なんとか左手だけで荷物を持てることを確認して家を出たのだが、そんなフラフラな状態で準備したせいか、出だしから用意しておいたドルキャッシュを家に忘れたりとドジぶりを発揮してしまう。




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