2004年5月 韓国旅行 | |||
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釜山を経て大邱へ
釜山到着大邱へ 目を覚ますと既に朝食の時間。あまりにぐっすり寝たので釜山の夜景も五六島に登る日の出も逃してしまった。S氏は既に大浴場に朝風呂を浴びてきたらしい。レストランに直行し韓式朝食を食べる、イシモチの塩焼きがなかなかおいしく、韓国に来たことが実感させられる。食事を取っているうちに予想より早い時間に船は停泊地を離れ港へぐんぐん進んでいく。今回の目的の一つに沖合から釜山市と五六島を眺めることを考えていたので、逃してしまったのは失敗だった。
既に博多発のカメリアが接岸している(学生時代にこちらにも2回乗っており、懐かしい顔に出会った感じがしたが、この後間もなく引退したとのこと)横を通って釜山国際旅客ターミナルに接岸。船を下り、やたら野暮ったい雰囲気のターミナルで入国審査を受ける。インチョンの空港が背広を着たようにすましたようだとするならば、こちらは普段着といった具合。しかし誰かに連れて行かれてではない、初めて海外に足を下ろしたのはまさにこの地点だ。12年たっても変わらずにいてくれ、感慨を新たにすることが出来た。と感慨にひったりながら両替していると税関でアジョシが何やらもめているあたりが、海峡を渡って違う文化圏に来たことを教えてくれる。 KTXで大邱へ さて今日はまず大邱に移動して海印寺を参観することにしたので、釜山の町から早速移動である。週末で列車は空席がないと危惧したが、取りあえず釜山駅に行ってみると、すぐ出るKTXに空席があるということなので、この旅行の一月前に開業したばかりの韓国版TGVのKTXにいきなり乗ることになった。 但しこのKTX、東大邱〜釜山間は専用軌道がまだ出来ておらず在来線を走行するので、この区間ではその高速性能を発揮することは出来ない・・・のでかかる時間も従来の看板列車のセマウル号とほぼ同じである。こっちは速く走れるものと思いこんでいるせいもあり、なんかフラストレーションが溜まる。たとえていうならばラッシュ時に前に列車がつかえて徐行を余儀なくされる急行列車みたいなものか。 同じ線路を同じ速さで走るのだが、KTXは台車が車両と車両の間にある構造上、従来の列車と比べると連結器がガチャガチャいうこともなく静かである。加えて空調の吹き出し口が窓の下にありファンの音が結構するので車内の騒音が消される格好になっている。もうすぐ東大邱駅に着こうかという頃、後ろの席から突っつかれた。見ると二人兄弟がお菓子を振る舞ってくれた。お礼に柿の種をあげると、喜んでくれた。ヨーロッパの列車をそのまま持ってきたので、無機質な感じがするKTXだが、こういう触れあいがあると旅の楽しさは倍増する。
釜山駅をでて約1時間で東大邱駅に到着。残りの旅程の切符を買ったり、コインロッカーを探し回ったり(国鉄駅には数が少ないが地下鉄駅には結構数があった)で手間取ったが、身軽になって海印寺へ向かうバスが出る大邱西部ターミナルへ地下鉄で向かう。この地下鉄は放火事件で多くの方が犠牲になったところ。事故があった中央路駅が惨事の記憶を消し去るためのせいか、やたら明るくペンキが塗られていたり、非常ドアコックの表示が特大に表示されているあたりに却ってその事を思い出してしまう。亡くなられた方の冥福を祈りながらソンダンモッ駅まで乗る。
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