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2004年10月 韓国旅行
ソウル
春川
束草、雪岳(ソラク)山へ(このページ)
雪岳(ソラク)山その2
ソウルに戻り帰国

束草・雪岳山へ

束草(ソクチョ)へ

春川市外バスターミナルからミシリョン経由束草行きの7:30のバスに乗り込む。春川から束草に行くバスは雪岳(ソラク)山の北側を通る弥矢嶺(ミシリョン)経由、更にその北側を通り杵城(カンソン)を経由しそこから海沿いを南下するチンブリョン経由、ソラク山の南側を通り襄陽(ヤンヤン)を経て北上するハンゲリョン経由があるが、運賃が安くて、所要時間が最も短く、かつ途中停まらないのはミシリョン経由である。朝早いせいか乗客はわずか3人。春川を出て一旦高速に乗るのだが、そこで徹夜明けによる寝不足がまだ解消しきれていなかったらしく、睡魔が遅い意識が遠のいてしまった。気がつくと山間のドライブインで休憩。運転手に「こいつ死んだように熟睡してらハッハッハッ」と推測されるような感じで笑われたので、ジャパニーズスマイルでほほえみ返した。身体を伸ばすべく外に出ると束草29キロとの看板が。なんで目的地までわずか29キロの地点まで来て休憩取るんだろうと不思議に思った。

休憩所を出てバスはしばらく川沿いを走る。束草までこの距離に来ていても川は西側に流れている。つまり分水嶺の峠を越すのはこれからなのだ。やがて右手にソラク山の山並みが現れ、険しい峠道になる。左に右にくねくねした道を行くわけだが、さすが韓国のバス、そんな道でもかっ飛ばしていく。座席に置いたガイドブックが通路を挟んだ反対側の席まで吹っ飛ぶ。先ほどの休憩は乗客のトイレ休憩と言うよりは運転手が気合いを入れ直すためにあったようだ。

ウルサンバウイと名付けられたソラク山らしい絶壁の岩の塊が見えたあたりで海まで望めるミシリョンの峠となり、一気に下る。束草市内に入った時は正直ホッとした。下りに入ってからの飛ばし方は全く尋常でなかったからだ。そうこうして10時ちょっと前に束草市外バスターミナルに到着。ここは2003年の正月にも来ているので懐かしい風景だ。
ドライブインで一休み カーブの連続をバスは駆け下りてゆく
車窓から見たソラク山の北側の景色(ウルサンバウイ) 束草市外バスターミナルの切符売り場。

ソラク山へ

市外バスターミナル周辺は手頃な旅館が集まっていて都合がいい。ターミナルの向かいを少し行った所にあるユゴン莊旅館というのがそこそこ綺麗そうでよさげな雰囲気だったのでチェックインし、余計な荷物を部屋に置く。部屋代は2万5000ウォンなり。ターミナル前の食堂でブランチとして(イカ)刺身定食を食していざソラク山へ。ソラク山へは市内バスで登山口まで行くのだが、行楽客の車で大渋滞。紅葉が始まっているのでいつもより観光客が半端ではなく多そうな気配である。

やっとの思いで終点の登山口に到着。バスを降りても登山客がぞろぞろ列をなしている。ゲートで入山料を払い、地図(W1000。アメリカの国立公園の地図と同じ形式で見やすい)を買うと12時過ぎになっていた。ソラク山は一つの山ではなく、その辺のエリア一帯を指すので登山コースは登山口を起点として幾つかある。まずは一番メジャーかつお手軽なロープウェイで登る権金城山コースに行こうと思い切符売り場に行くと4時間待ちという表示があって午後4時の便まで×印の表示がしてある。取りあえず買える時間の切符を買っておこうと窓口にお金を差し出すと返ってきたのは30分後の12:30のチケット・・・キャンセルが出たのか、はたまた外国人用に別枠があるのか詳しくは分からないが詮索してやぶ蛇にならぬようおとなしく指定の時間に乗り場に行く。

ロープウエイ乗り場から周りの嶺を見上げる 権金城山に登るロープウエイの中より。岩にへばりついた紅葉もまた美し
ロープウエイの頂上駅の展望台からの眺め。束草市までのぞめる

権金城山
ロープウエイは一気に登る。上下の駅以外はケーブルを支える支柱がない方式なのでやや怖く感じながらもあっという間に頂上到着。更にに10分程登ると開けた所になっていて、尾根の内側の絶壁スポットが鑑賞できるようになっている。モノ落としたらどれくらいまで下まで行くのかと思うほど垂直の崖に開かれたテラスといった感じ。こういう風景を求めていただけに満足満足である。しばらく絶景に見とれたあとは取りあえず最高地点を目指す。


絶壁シーンにここまで来た甲斐あったと満足
権金城山頂上部。最上部はへばりついて登る。

頂上は岩の塊状なのだが、岩にへばりついて割れ目や登りやすいように岩につけられた突起などに足をかけてしか登れない。山登りに来ているにもかかわらず、底が真っ平らな靴を履いてきたmustafaはあと少しという所まで来て、靴底の摩擦係数が不足してふらつく。すると鞄からポトリと黒い何かが落ちた。すぐ物体がカメラであることに気づいたが、岩にへばりついていて両手は離せない状態だったので、カメラがそのまま岩にぶつかりながら5メートルほど下へ落下するのを見送る他なかった。横着してチャックをしないでカメラをつっこんだ罰が当たった。取りあえず頂上までは行ったのだが、カメラを落としたショックは大きく落としていないデジカメでも写真を撮る気にはなれなかった。

幸いカメラはベランダのようにせり出したところに留まっていた。しかしそこに行くには登攀コースからは外れた所を行かなくてはならず、当然登るための突起もない。せり出した所に行くにはジャンプすれば届く距離なのだが、なかなか決心が付かず、15分以上その場にへばりついていた。やっと決心が付いて結果的には無事カメラを拾うことが出来たのだが、カメラは四隅がボコボコになり、ファインダーのレンズも割れてしまった。但し機能的には奇跡的に?問題なさそうだったので無事登攀コースに戻れたこともあって少しホッとした。



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